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民主党
 
 
 
平成19年2月定例会一般質問会議録 (07/03/02)
 
1.倉敷市立児島市民病院について
2.ごみ処理について
3.消防団員数等の適正配置について
4.フィルム・コミッションについて
5.教育行政について
 
 

◆4番(時尾博幸君)
(拍手)青空市民クラブの時尾 博幸です。

通告に従いまして、5点質問させていただきます。

まず最初に、倉敷市立児島市民病院について質問いたします 。

来年度の病院事業会計の当初予算では1億6,400余万円の黒字を計上されています。平成17年度決算では繰入金算入後で4,300余万円の黒字、平成18年度は50余万円の予定利益を見込み、平成19年度は大幅な予定利益を見込んでおられますが、これはどういう見込みによるものなのか、お尋ねをいたします。

この項目の2点目として、倉敷市立児島市民病院の今後についてお尋ねいたします。

現在の倉敷市立児島市民病院の建物は、現在地に昭和48年10月に新築移転してから築後33年以上を経過し、老朽化が目立っています。引き続き病院事業を継続していくのなら、施設の建てかえが急がれるところであります。

平成11年2月22日に、倉敷市立児島市民病院経営健全化検討 委員会により出された「倉敷市立児島市民病院の経営健全化方 策と今後の在り方について」という答申によりますと、第3章「病院経営の在り方」の5「建物利用について」という項の中で、「最低限2010年までは(現建物等を)継続使用することを目途とすることが適当である」と書かれてあります。

2010年を3年後に控え、平成11年に地域の中核病院として今後も存続すべきであると経営健全化検討委員会で結論づけられ 、これまで経営健全化に取り組まれてこられましたが、8年を経過した今、官民の役割分担見直しや行財政改革推進の流れの 中で、市民病院を今後どうしていくつもりなのか、建てかえ計画や管理運営の手法など今後の方向性についてお尋ねいたしま す。

2点目に、ごみ処理について質問いたします。

平成18年6月に改正容器包装リサイクル法が成立・公布され、容器包装廃棄物の排出抑制の促進、いわゆるレジ袋対策がことしの4月から施行されます。倉敷市内にも店舗を構える大手 ショッピングストアイオンは、レジ袋削減のため、マイバック ・マイバスケット運動に取り組まれています。レジ袋を辞退いただいたお客様に、スタンプカードにスタンプを押し、スタンプがたまると、環境保全商品等との引きかえや商品割引の特典があるそうであります。

京都市では、スーパーのレジ袋削減を目指して、買い物袋持参促進に関して市とスーパー、市民団体などと協定を結ぶ取り組みを始めています。京都市環境局によると、買い物の際のレジ袋は家庭ごみ全体の1割を占めるそうであります。買い物袋 、いわゆるマイバックの持参を促進するため、京都市は、レジ袋有料化、レジ袋を使用しない市民へのポイント付与、繰り返 し使用が可能な買い物袋提供などに取り組む事業者と協定を結 び、事業者はレジ袋削減の数値目標を公表しています。協定を 結んだスーパーについては、市が環境に配慮した事業所として広報し、京都市レジ袋有料化推進懇談会が支援と評価を行っています。環境問題に取り組む市民団体も、協定を結んだ事業者 を積極的に支援を行うそうであります。

協定について、京都市環境局は、「有料化などレジ袋削減に取り組むことに、業者側には客が離れるのではないかとの不安がある。だが、市民団体も協定に参加して、店での買い物を支援することで店側の不安を解消でき、市のPRを受けるメリッ トがある」とし、平成19年1月10日に最初の協定が締結されました。平成19年1月10日現在、イオン株式会社、古川町商店街 振興組合、京都生活協同組合の3事業者、京都市ごみ減量推進会議、京都市地域女性連合会ほか全部で8つの市民団体、合計で11の協定を締結されています。

京都市のほか、東京都杉並区でも同じような取り組みがなさ れています。大手ショッピングストアイトーヨーカ堂は「有料化へ自治体がリーダーシップをとれば、一事業者として参加を検討する」と、地元の後押しを期待している事業者もあります 。

今回の改正容器包装リサイクル法を受けて、倉敷市として対策をお考えなのか、お尋ねいたします。

この項目の2点目として、ごみの有料化についてお尋ねいた します。

先ほどの京都市も含めて、現在、全国の自治体の中では、ご みの減量化を目的にごみの有料化に取り組んでいる自治体があります。倉敷市としては、ごみの有料化についてどのように考 えているのか、お尋ねいたします。
この項目の3点目として、新ごみ処理施設についてお尋ねい たします。

来年度当初予算の衛生費のうち、清掃施設整備費として、新規事業でごみ処理施設整備計画策定事業費が800万円計上され ています。その内容は、平成25年度新ごみ処理施設建設のための基本構想及び運営手法等の策定業務委託料とあります。現在倉敷市内には、倉敷市資源循環型廃棄物処理施設、水島清掃工場、倉敷西部清掃施設組合清掃工場、吉備路クリーンセンターの4つの焼却処理施設がありますが、新ごみ処理施設の今後の建設計画をどのように考えているのか、お尋ねいたします。

3点目に、消防団員数等の適正配置について質問いたします。

現在、全国的に消防団員数の減少が進み、また消防団員の確保が困難な状況にあるため、近い将来発生が予測されている東海・東南海地震への対応が危惧されています。平成17年6月に は、消防団員の確保を図るため、「消防力の整備指針」が国か ら示され、消防団員数の算定方法や消防団員確保の方策として 、機能別団員・機能別分団の制度を活用するよう通知されてい ます。

倉敷市消防団では、平成20年度に方面団組織から方面隊組織 への全市的な消防団の再編を計画していると聞いていますが、 これらのことを踏まえて、消防団員の確保及び団員の適正な配 置について、当局はどのように考えているのか、お尋ねいたし ます。

4点目に、フィルム・コミッションについて質問いたします 。

ことしの1月4日に、タレントでお笑いコンビ「B&B」の島田 洋七さん原作の「佐賀のがばいばあちゃん」がフジテレビ系列で放送され、高視聴率を得ました。人気から、続編要望 やロケ地ツアー企画も開催されているそうであります。この「佐賀のがばいばあちゃん」とは、島田 洋七さんのこと、広島に住む小学校1年生の徳永 昭広さん──島田 洋七さんの本名ですが、佐賀の田舎に預けられ、母方のパワフルなおばあちゃんと暮らした、貧乏だが刺激に満ちた生活を描く実話であり ます。

この実話は、映画、漫画、テレビドラマ化されていますが、 テレビ版ではメーンロケ地に市長が中心となって誘致を進めた佐賀県武雄市が選ばれ、同市の市役所では「佐賀のがばいばあちゃん課」を設置し、取り組みをされたそうであります。ドラ マ撮影に関し、54人のボランティアスタッフ、1,000人以上のエキストラの方に御協力いただき、市民参加でのテレビドラマ づくりをされたそうであります。

しかし、市長のこの取り組みに対し、職員の中には批判的な方もいたそうであります。テレビドラマ放映後、市長に送られてきたドラマの感想のメールの中で、「今まで、市長が何でドラマごときにここまでのめり込んでいるのかわからなかったです。正直、ずっと批判的でした。ほかに大切な仕事もあるだろうと。しかし、家族で見終わったときに、武雄に住んでいることを本当に感謝をしました。市長、市長のお気持ちがわかりました。ありがとうございました」という職員からのメールが市長にあったそうであります。 この佐賀県武雄市のような、市長みずからがトップセールスをされ、地域住民を巻き込んだロケ誘致を通し、自治体の知名 度アップや観光客や来訪者の増加につなげたような取り組みを 、倉敷市でも積極的に取り組まれてはと思いますが、お考えを お尋ねいたします。

最後に、5点目に、教育行政について質問いたします。

現在、特別に支援を要する幼児がふえ、また保護者の価値観 の多様化や家庭の教育力の低下に伴い、一人一人に応じたきめ 細かい対応が求められています。そうした中で、保育の充実を図るため、正規職員の配置の充実が求められますが、公立幼稚 園に正規職員の配置をふやすことはできないのか、お尋ねをい たします。

以上、5項目で私の質問を終わらさせていただきます。市長 並びに関係当局の明快な答弁を求めて、私の質問とさせていた だきます。どうも御清聴ありがとうございました。(拍手)

○議長(秋山正君)

答弁を求めます。古市市長。

(市長 古市 健三君 登壇)

◎市長(古市健三君)

皆さんおはようございます。時尾 博幸議員の御質問に順次お答えをいたします。

まず、児島市民病院についてでございますが、市民病院につきましては、繰入金に頼らない運営を目指して費用削減などに努めているところであります。平成19年度当初予算は1億6,400余万円の黒字を見込んでおりますが、これは今年度に取り組んできた超過勤務の抑制や給食業務の委託費節減などの効果があらわれることに加え、平成19年度には費用の見直しをさらに徹底し、委託費や材料費などを年度当初の契約から厳しく抑制す ることとしているためであります。

市民病院を取り巻く環境は、今年度の診療報酬改定の影響や退職金の支出など不確定な要素も多く、大変厳しい状況ではありますが、19年度は今年度に引き続き、病院を挙げて収支改善と経営体質の強化に集中的に取り組み、これからの市民病院の あり方全般につきましては、平成20年度末をめどに整理してお示ししたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。

次に、フィルム・コミッションについてでございますが、本市においては平成15年1月に「倉敷フィルム・コミッション」 を設立し、映画やドラマ、旅番組などのロケーション誘致に努めており、これまでに、映画「ALWAYS三丁目の夕日」や ドラマ「水戸黄門」などの誘致を行ってまいりました。

最近のフィルム・コミッション受け入れ状況につきましては 、平成17年度はドラマ「火垂るの墓」など25件、平成18年度は映画「バッテリー」など18件を誘致し、また来年度には、私も積極的にセールスを行い誘致いたしました「釣りバカ日誌18」の大型ロケが決定をしております。今後も、あらゆる観光宣伝の機会をとらえ、私も先頭に立って活発な誘致活動を展開してまいりますので、よろしくお願いをいたします。

そのほかの御質問につきましては、担当よりお答えをさせていただきます。

○議長(秋山正君)

吉田教育長。

(教育長 吉田 雄平君 登壇)

◎教育長(吉田雄平君)

公立幼稚園への正規職員の配置についてでございますが、近年、社会生活において基本的な生活習慣が身についていない、 規範意識が十分育っていないなどの課題が指摘されております 。その背景といたしましては、地域社会や家庭の教育力の低下が影響していると考えられます。そうした中で、幼児教育の重要性がより一層高まっており、幼児一人一人を大切にした教育に携わる教員に期待される役割は、ますます大きくなってきていると認識しております。

一方、行財政の効率化が求められ、全庁的に職員の削減が進められており、公立幼稚園においても正規職員が減少する傾向にあります。現在、倉敷市立幼稚園教育研究協議会において、公立幼稚園の適正な規模や配置などについて協議されておりま すが、保育の充実を図るという視点から正規職員の配置に努力 してまいりたいと考えておりますので、御理解のほどよろしく お願いいたします。

○議長(秋山正君)

富山市民環境局参与。

(市民環境局参与 富山 毅君 登壇)

◎市民環境局参与(富山毅君)

ごみ処理についてのうち、容器包装リサイクル法の改正についてでございますが、この法律の主な改正点は、年間50トン以上のレジ袋など容器包装を利用する小売業者に対し、使用料や有料提供などによる排出抑制の取り組み状況の報告を義務づけ 、この取り組みが著しく不十分な場合は国が勧告・公表・命令を行うことができる制度で、平成19年4月1日から施行されます。本市では、ポスター掲示などによる環境衛生協議会の活動 を中心にマイバッグ運動に取り組んでおりますが、今後とも容器包装廃棄物の削減のため、広報くらしきやホームページ等への掲載を通じノーレジ袋運動やマイバック運動を広く周知し、 これらの運動を促進してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。

次に、ごみの有料化についてでございますが、他の市町村においては、ごみのすべてを有料化しているところもありますが 、本市では、事業ごみは平成9年4月から、家庭ごみのうち、粗大ごみは平成13年4月から有料化しております。しかし、家庭から出る燃やせるごみの有料化については、平成16年9月に 「市民の声」アンケートを実施した結果、有料化による不法投棄や野外焼却の増加を心配する回答も多くありました。また、本市の燃やせるごみの中には、紙類等の資源化物が約2割と多く混入している状況であり、有料化に取り組む前に減量と資源化の余地があるものと考えております。そのため、今後とも、 ごみの減量の啓発や分類の徹底など積極的に取り組んでまいる必要があると考えておりますので、御理解のほどよろしくお願 いします。

次に、新ごみ処理施設についてでございますが、現在本市では、水島清掃工場、西部清掃施設組合清掃工場、水島エコワー クス及び吉備路クリーンセンターの4施設でごみ処理を行っておりますが、平成6年12月に稼働した水島清掃工場及び平成10年4月に稼働した西部清掃施設組合清掃工場の老朽化に伴う2施設の更新を、岡山県ごみ処理広域化計画との整合も図りながら平成25年度の着手を目途に計画するものであります。平成19年度予算に計上しておりますごみ処理施設整備計画策定事業費 は、将来のごみ量推計、施設の規模、立地場所、稼働後の運転形態等事業の基本計画策定業務をコンサルタントへ委託する経費であります。

なお、ごみ施設は計画から施設の稼働まで相当の期間を要するため、将来のごみ処理に支障を来さないよう平成19年度から 事業に取り組むこととしておりますので、御理解のほどよろしくお願いします。

○議長(秋山正君)

三木消防局長。

(消防局長 三木 秋夫君 登壇)

◎消防局長(三木秋夫君)

消防団員数等の適正配置についてでございますが、倉敷市消 防団は平成20年4月から、現在の方面団組織から方面隊組織への全市的な再編を行うこととしております。議員御指摘の国から示されました「消防力の整備指針」を受けまして、平成18年 1月に有識者及び消防団員から成る「倉敷市消防団員数等適正配置検討専門委員会」を設置し、必要な消防団員数及びその適正な人員配置について検討を重ねております。その専門検討委員会の中でも、消防団員のサラリーマン化が進み団員確保が困 難となっているため、予防広報や救急法の指導を担当する女性消防団員、震災・水害等の大規模災害時に避難誘導に従事するなどの機能別団員・機能別分団についても協議がなされており ます。

今後は、この答申内容に基づき、消防団員の処遇等に関して協議する倉敷市消防団改善協議会及び消防団幹部会議において、具体的な団員数確保の方法や各方面隊の適正人員の配置について御審議をいただき、平成20年の消防団再編を行うこととし ておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。

○議長(秋山正君)

4番 時尾 博幸君。

(4番 時尾 博幸君 登壇)

◆4番(時尾博幸君)

2点目のごみ処理について再質問をさせていただきます。

答弁の中で、倉敷西部清掃施設組合清掃工場──玉島にある工場と水島清掃工場をあわせて、これからこの整備計画の策定事業の中で候補地も検討をされていくというふうにお話を伺っておりますが、この新しい施設をつくるまでに、水島エコワー クスの建設のときのこともございますが、計画立って建設をして、この新しい施設建設に伴って、例えば岡山市等にごみ処理の協力を、多大なお金を払って委託をしなければならないようなことが起きないように、配慮をしていただきたいことを要望 させていただきます。

 
 
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