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民主党
 
 
 
平成19年12月定例会一般質問会議録 (07/12/12)
 
1.教育行政について
2.観光行政について
3.より市民に身近な市民サービスをについて
 
 
◆4番(時尾博幸君)

(拍手)青空市民クラブの時尾 博幸です。

通告に従いまして、3点質問をさせていただきます。

まず最初に、教育行政についてお尋ねいたします。

幼稚園教諭の採用についての市当局のお考えをお尋ねさせていただきたいと思います。

幼稚園教諭は、主なものとして、正規採用の教諭が午前8時30分から午後5時15分まで勤務をし、助教諭が午前8時30分から午後5時まで勤務をし学級担任も受け持ち、補助教諭は午前8時30分から午後3時30分まで勤務をされています。この中で、補助教諭は毎日午後3時30分の定時に勤務を終え、8月は夏季休暇の期間も長期あります。業務は園長から指導を受け、園務全般を行いますが、園庭、保育室以外の室内、便所の掃除、来客接待、花・野菜の栽培と草取りなど、そのほとんどは用務を行っています。

現在、助教諭と補助教諭は、ほかの倉敷市の非常勤嘱託員と同じく5年の雇用年限があります。助教諭は、所属園長の推薦があれば、さらに3年雇用年限が延長できるようになりました。しかし、助教諭も補助教諭も、雇用年限を満了すれば倉敷市の公立幼稚園において勤務することができません。雇用年限を満了された方の中には、他の市町村において幼稚園教諭として働く場を求めたり、また幼稚園教諭として仕事をしたいという志を持っていても、やむを得ず保育士の資格を取得し、私立保育園で保育士として働かれたり、また全く違う分野の一般の民間企業で働かれる方もいらっしゃると伺います。

せっかく学校を卒業し、幼稚園教諭として新社会人の一歩を歩み出し、社会人として育てたけれど、雇用年限により、他の市町村に人材が流出したり、また違う分野に人材が流出するというのは、倉敷市としても損失だと思われます。助教諭や補助教諭の非常勤嘱託員の多くは学校卒業後すぐ就職をした新規学卒者が多く、園としても採用のたびに新しい人材を一から教育をしなければならないということもあり、特に職員数の少ない幼稚園では新人教育が負担になっているそうであります。

先般、倉敷市では、職務経験者を対象とした倉敷市採用選考試験、いわゆる輝き枠の採用で、幼児通級指導教室等における障害のある幼児への指導を主な職務とし、特別支援教育を担当する幼稚園教諭の2名の最終合格が発表されました。

今後、現在取り組まれている公立幼稚園の統廃合を進め、職員の適正配置が行われるものと思われます。いわゆる団塊の世代が退職していく中、その団塊の世代の穴埋めを行い、また幼稚園教諭においては40代の職員数が少ない傾向が見られるように、世代間バランスの調整を行う上でも、特別支援教育担当に限らない一般の幼稚園教諭の中途正式採用を行うべきだと思います。その際、これまで助教諭や補助教諭として倉敷市内の公立幼稚園で働き、雇用年限を満了された方にも雇用の機会を提供されることを願うところであります。以上の点につきまして、市当局としてのお考えをお尋ねいたします。

2点目に、観光行政についてお尋ねいたします。

先般、市長の定例記者会見で公表されたマニフェストの自己評価でも、観光に関する分野である大項目の「観光都市くらしきの復活」の平均点は69.1点で、大項目6項目の中では一番低い評価をされていました。観光客毎年20万人増という項目も、平成17年度前年度比5万1,000人増加、平成18年度前年度比12万5,000人増加ということで、達成度自己評価を5段階で3段階の自己評価をされています。観光都市倉敷として、さらなる観光客の増加策を期待するところであります。

去る今月──12月4日付の山陽新聞朝刊に、「“燃える男”人生たどる、来春・倉敷、「星野記念館」開設へ」という見出しの記事がありました。郷土倉敷市出身で2008年北京五輪出場を決めた野球日本代表の星野 仙一監督の野球人生を紹介する記念館が、出身地の倉敷市の美観地区に開設されることが決まったとの記事でありました。星野監督の友人や地元財界を中心に準備を進めており、来年3月のオープンを目指しているそうであります。星野監督と25年来の友人の方らが中心となり、ことし5月ごろから計画され、星野監督も協力は惜しまないと賛同しており、開館日には本人も訪れるそうであります。

記念館は、美観地区にあるビルの2階部分約260平方メートルで、展示室には、阪神タイガース監督として2003年リーグ優勝を決めた日に着ていたユニホームやスパイク、個人タイトルのトロフィーなど200点以上が解説つきで並ぶそうであります。注目は、来年の北京五輪で実際に使用するユニホームを、星野監督だけでなく田淵 幸一コーチらが使用したものを一堂に展示できるよう依頼されているそうであります。このほか、高校時代からの映像をまとめたビデオを上映するスペースや、名場面の写真パネルも飾られる予定だそうであります。

今後は、運営に必要な出資者や賛助会員も募集をされると伺っています。来週には、記念館の準備を中心でされている方と古市市長がお会いをされる御予定もあると伺っております。私も、母校の水島中学校の同窓で先輩でいらっしゃる星野監督率いる野球日本代表の北京五輪での活躍、そして金メダルの獲得を期待しておりますが、観光客増加を図る上でも、星野記念館開設に伴い、倉敷市としても、倉敷観光コンベンションビューローや商工会議所、事業者などと連携し、積極的に観光施策の企画・宣伝などを行われてはと考えますが、市当局としてのお考えをお尋ねいたします。

この項2点目として、野球五輪日本代表の事前合宿誘致についてお尋ねいたします。

岡山県県北の美作市は去る12月5日、来年8月に開かれる北京五輪に出場するサッカー女子日本代表の事前キャンプ地に立候補することを明らかにされました。この日開かれた12月定例市議会一般質問で、宮本 俊朗市長が「全力で取り組む」と述べ、近く実行委員会を立ち上げるそうであります。一般質問では議員から、「市内から代表選手が選ばれる可能性が高い。市民に夢を与え、美作の名を全国に発信するチャンス」との質問に、宮本市長は、「日本サッカー協会を初め県、県サッカー協会、代表監督など、あらゆる方向からアプローチしていきたい」と答えられました。

同じく、野球五輪日本代表では郷土倉敷市出身の星野 仙一氏が監督を務めていることもあり、市民に夢を与え、倉敷の名を全国に発信するチャンスだと思い、野球五輪日本代表の事前合宿を倉敷マスカットスタジアムに誘致してはと考え、市当局のお考えをお尋ねさせていただこうと思っておりましたが、プロ野球コミッショナー事務局に確認したところ、既に候補地を内定されているということでありました。岡山県の方にも、県民の方からことしの6月ごろ、野球の日本代表チームへの練習場提供について私の質問と同じ趣旨のお手紙があったそうであります。北京オリンピック本番や台湾でのアジア予選の野球場が、内野、外野ともに天然芝であることなど施設面での条件等から、マスカットスタジアムの利用は困難との回答があったそうであります。

1960年代には、新婚旅行のメッカとして全国的に有名であった宮崎県は、観光宮崎として地域経済に貢献しましたが、日本人のライフスタイルの変化に合わせた魅力的なコンテンツを提供できず、観光業が低迷をしました。そこで、近年では観光業の復活のかぎとして、プロ野球・サッカーのキャンプ地めぐり、宿泊ゴルフツアーなどを展開し、また韓国、中国、台湾に対する顧客開拓を図っているそうであります。宮崎県の東国原知事のようなトップセールスではありませんが、古市市長みずからも先頭に立ってトップセールスをされ、受け身ではなく、さまざまな方策により、みずから積極的に観光客増加策に取り組まれることを要望させていただきます。

最後に、より市民に身近な市民サービスをについてお尋ねいたします。

先日、今議会開会前に「市民対話集会」と題した市政報告会を会派所属議員全員で行いました。その際、市民の方から出された意見の一つを今回質問に取り上げたいと思います。その御意見は、地域で消費生活学級の活動をされている方からの御意見をいただいたものでした。消費生活学級は、全小学校区単位で活動し、倉敷、児島、玉島、水島、船穂、真備の各地区に地区連絡協議会を組織し、さらに全体組織として倉敷市消費生活学級連絡協議会が活動されています。小学校区単位の活動にもかかわらず、倉敷市の窓口は旧国体事務所跡のらいふサポート倉敷のみになっています。各支所へ消費生活学級の窓口を設置してほしいとの御意見でしたが、古市市長もマニフェストに掲げられている市役所改革を行い、市役所を市民サービスセンターに変え、サービス精神を持った市役所に生まれ変わるためにも、顧客である市民が求めている身近な地域活動の窓口を各支所に設置していただくことを求めますが、市当局のお考えをお尋ねいたします。

以上で質問を終わらさせていただきますが、古市市長を初め関係当局からの明快な答弁を求めまして、私の質問とさせていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手)

○副議長(梶田省三君)

暫時休憩いたします。

○副議長(梶田省三君)

休憩前に引き続き会議を開きます。

答弁を求めます。古市市長。

(市長 古市 健三君 登壇)

◎市長(古市健三君)

時尾 博幸議員の御質問に順次お答えをいたします。

まず、観光行政についてのうち、星野記念館についてでございますが、北京五輪出場を決めた野球日本代表の星野 仙一監督のこれまでの業績をたたえる記念館が、美観地区内に来年3月のオープンを目指して準備が進められております。日本の野球界に輝かしい業績を残してきた星野監督の記念館が地元倉敷にオープンすれば、観光資源としても非常に価値があるものと大いに期待をしております。市といたしましても、実現に向け、関係者と力を合わせ、応援してまいりたいと思っており、また記念館が完成した暁には記念館のPRに努め、観光客誘致のために大いに活用していきたいと考えていますので、よろしくお願いをいたします。

そのほかの御質問につきましては、担当よりお答えをさせていただきます。

○副議長(梶田省三君)

西副市長。

(副市長 西 博君 登壇)

◎副市長(西博君)

幼稚園教諭の採用についてでございますが、今年度は特別支援教育分野に限定して幼稚園教諭の輝き枠採用試験を実施し、30歳から50歳までの幅広い年齢層で幼稚園教諭を募集いたしました。また、幼稚園教諭の新規採用における年齢制限は平成15年度から、24歳から26歳まで段階的に引き上げてまいっております。今後とも、幼稚園教諭の新規採用に当たりましては、教育委員会と協議の上、輝き枠採用試験の活用方法や新規採用における年齢制限なども見直し、幅広い年齢層から採用試験を受験できるように検討してまいりたいというように考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

○副議長(梶田省三君)

杉岡市民環境局長。

(市民環境局長 杉岡 哲彦君 登壇)

◎市民環境局長(杉岡哲彦君)

各支所における消費生活学級の活動支援をについてでございますが、本市では、現在、小学校区単位に56の消費生活学級が活動しており、市内6地区に各地区連絡協議会が設置されております。その全体組織であります倉敷市消費生活学級連絡協議会の事務局を消費生活センターに設置し、協議会の総括的な運営の支援を行っているところです。各支所における消費生活学級の担当窓口の設置につきましては、地区連絡協議会と消費生活センター、各支所におきまして、今後の方向性について協議を進めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 
 
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