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民主党
 
 
 
平成22年6月定例会一般質問会議録 (10/06/21)
 
1.保育所の待機児童対策について
2.公立幼稚園の3歳児保育について
3.校・園庭の芝生化について
4.地域医療、特に産科医療を守る取り組みについて
 
 

○副議長(今川鉄夫君)

休憩前に引き続き会議を開きます。

続いて、12番 時尾 博幸議員。

(12番  時尾 博幸君  登壇)

◆12番(時尾博幸君)

(拍手)青空市民クラブの時尾 博幸です。

本日最後の質問ということで、皆さんお疲れのことと思いますので、簡潔に質問をしていきたいと思います。執行部の皆さんには、簡潔明瞭で前向きな答弁を求めまして、私から質問を行っていきたいと思います。

通告に従いまして、子育て政策について4点お尋ねをさせていただきます。

まず最初に、保育所の待機児童対策についてお尋ねいたします。

本年4月19日に市議会保健福祉委員会が開催され、その中で4月1日現在の保育所入所状況が報告されました。倉敷市には、公立と民間の認可保育所が90園あり、定員が1万65人になっています。それに対して、入所申し込みは1万682人、入所人数は1万393人でありました。入所できなかったのは289人で、そのうち、近くに入所できる保育所がありながら特定の保育所を希望して入所できなかった保留児が261人、待機児童が28人となっています。伊東市長の公約に、待機児童ゼロ作戦という項目があり、今年も待機児童が28名いるということで、ゼロには今年度もなっておりません。

この伊東市長の公約の子育ての部分のところをちょっと読ませていただきたいと思います。「子育て」という項目で、安心して子供を産み育てることができる環境を整え、「子育てするなら倉敷でいわれるまち」をつくります。子育て支援を地域全体や企業で取り組む課題と位置づけ、市、地域、学校、企業、社会教育施設、児童福祉施設、医療機関などが協力していくシステムを構築し、そして子供の利益が最大限尊重されるよう配慮しますと記載がされています。私の今回の質問の中では、この企業という部分に着目をして質問をさせていただきたいと思っています。

先日会派で、東京都八王子市の三井アウトレットパーク多摩南大沢を視察しました。この三井アウトレットパーク多摩南大沢は、倉敷チボリ公園跡地に進出が計画をされてあるイトーヨーカ堂を中心としたショッピングモールと同じく、多摩南大沢の場合は京王相模原線の南大沢駅の近くにあり、倉敷の場合もアウトレット部分は、三井不動産の三井アウトレットパークが進出することが決まっていますけれども、三井アウトレットパーク多摩南大沢、そしてイトーヨーカ堂も駅の近くにあり、また、その南大沢駅の近くには八王子市が設置をしている市民公園もあり、倉敷の状況と似たケースを視察させていただきました。

この三井アウトレットパーク多摩南大沢を視察させていただいて、会社の方とお話をしている中で、このアウトレットパークの近くに、東京都が設置をしている首都大学東京という大学もあったり、東京郊外に、八王子市内にも幾つかの大学が集まっているということもあり、このアウトレットパークで働く従業員の方は若い女性の方が中心で、独身の方やまだ子供を持たない女性の方が多くいらっしゃるとお伺いをいたしました。

この八王子の三井アウトレットパークは、店舗数も100店舗ほどということで、倉敷の店舗の状況と似たケースと思われますけれども、一方、倉敷で来年冬に開業が予定されているこのイトーヨーカ堂を中心とした商業施設、この三井不動産のアウトレットの場合でありますと、働かれる従業員の方が、東京の場合に比べると、独身や子供を持たない女性の方だけが仕事をするという環境にはなかなかならないのではないのかなと思います。また、子育て中の方が働かれるケースが出てくるんではないかというふうに思われます。

チボリ公園廃園に伴い、イトーヨーカ堂が大規模なショッピングモールをつくるに当たり、その施設内に事業所内保育施設をつくり、事業所等で働く若いお母さんのために保育を行い、同時に周辺の一般の方も受け入れていただければ、近隣の保育園にあきが生じるようになり、待機児童対策にもなるので、ぜひ事業所内保育施設の設置を要望してはと考えますが、お考えをお尋ねいたします。

次に、2点目に、公立幼稚園の3歳児保育についてお尋ねいたします。

この場で他の議員からも、公立幼稚園の3歳児保育や預かり保育、また公立幼稚園の統廃合のことについて議論がなされておりますけれども、いつも答弁では、倉敷市立幼稚園教育研究協議会の答申、議論を見てという答弁が繰り返されております。その倉敷市立幼稚園教育研究協議会でありますけれども、去る5月21日に第15回の倉敷市立幼稚園教育研究協議会が開かれ、協議されてきた答申案について、ほぼ議論を終えたと伺っています。近く倉敷市立幼稚園教育研究協議会の答申が出されると伺っていますが、特にまだ3歳児保育が実施されていない幼稚園で実施を拡大していくことを期待していますが、答申はいつごろ出されるのでしょうか。また、答申を受けて、今後の公立幼稚園の3歳児保育の実施についてはいつごろから始まるのか、お考えをお尋ねいたします。

3点目に、校・園庭の芝生化についてお尋ねいたします。

市長公約でも環境最先端都市、グリーン自治体ということで、壁面緑化や校・園庭の芝生化を進める緑のカーテンプロジェクトというのが取り上げられています。私は先日、鳥取で生まれた新しい芝生化である鳥取方式を視察させていただきました。倉敷市議会でも、複数の議員が私と同じ視察の場所に訪問をされて、また倉敷市の執行部の教育委員会の教育施設課の方も、同じところに視察に伺ったと聞いています。

NPO法人グリーンスポーツ鳥取の代表であるニール・スミスさんからお話を聞きながら、また実際現地を、バスに乗って何カ所か案内してくださって現地を見させていただきました。その中で、このニールさんがお話をした中で、最初お話をしていて衝撃的だったなというふうに私は思ったんですけれども、最初、「芝生の知識、先入観を捨ててください」というふうに言われました。芝生と草は同じもので、英語では、グラスしか単語はないというふうに言われまして、芝も雑草も、刈ってやれば一緒であるというふうに言われました。

日本では、高麗芝という芝を初めとして、一般的には美しいが、成長が遅く、毎日使うと芝生がはげるものを想像する方が多いかと思います。この鳥取方式では、成長が早くて、回復能力が高いバミューダグラスの一種であるティフトン芝というのを採用され、近年国立競技場を初め、日本のサッカー場や競技場で使われている芝と一緒と伺いました。お伺いをしたところでは、夏芝と冬芝両方を植えて、年じゅう利用が可能な状況にしていまして、芝生というと養生期間があって、立ち入りを禁止してあるようなイメージがあるかと思いますが、この鳥取にお伺いしたときには、年じゅう芝生での利用が可能ということをお伺いしました。

鳥取へお伺いしたときにいただいた資料を、お手元に配付資料として配らさせていただいています。その同じものをちょっとパネルにしてみました。これがお手元の質問資料の左側で、この上側が今までの日本と書いてあって、下がこれからの日本というふうに書いてあるところで、ちょっと暗くなっていますけれども、今まではこのグラウンドで、土のところで走っている様子と、これは下がちょっと芝生になって、はだしで子供が走っているんですけれども、この走っている歩幅も、この土で走っている子供たちと比べて、芝生をしっかり踏んで、この強さの部分、足で地面をけるという力が違うというのを、ニールさんからもお話をお伺いしました。

また、その下に、こっちの上側でラグビーをしている様子ですけれども、上が今までの日本、下がこれからの日本ということで、上は土のグラウンドでありますけれども、大人がここに1人立っていますけれども、大人を目がけて子供たちがボールをとりに行っていますが、ちょっと恐る恐るというか、棒立ちの姿勢で立っている姿勢が見えます。その一方で、芝生のほうは下を気にすることなく笑顔で走り回っていますけれども、そういうふうな違いもお話をお伺いしました。

また、ほかの事例で、野球やソフトボールの選手のことを事例に挙げられて、ニールさんからお話をお伺いしたんですけれども、これは当時ニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜選手でありますけれども、松井選手は日本で、土で育った選手ということで、ここには土で育った外野手の捕球、結果が手首骨折というふうに配付資料には書いているんですが、松井選手の目を見ますと、ボールを見ずにどこか、とる前、手首を傷める前からちょっと怖いというか、痛いような顔をしていて、ボールから目も背けていますし、そういうふうな状況が見えます。その一方で、芝生で育った選手のことを資料で、視察の際説明を受けましたけれども、こっちの上の大リーグの選手は、しっかり目がボールのほうに行って、ひじからボールをキャッチに行って、地面を怖がってなく積極的にプレーをされたり、またダイビングキャッチをしているような説明もあって、こういうふうな事例を、ニールさんからお話をお伺いさせていただきました。

その結果で、例えば鳥取県の芝生の取り組みによって、例えば取り組んでいる小学校では、50メートル走の平均が大分速くなったり、また、例えばサッカーではトーキックといってつま先でける分から、ちゃんと基本であるインステップキックという甲の部分でけるようなけり方に変わってきたり、そういうような校・園庭の芝生化による成果も出ているというふうにお伺いをしました。

ニールさんは、先ほどの事例にもあった大リーグやオリンピックに出る選手を育てるために校・園庭の芝生化をするのではなくて、健康な体をつくっていくために、その芝生化を通して進めていきたいというようなお話をされていました。

倉敷市においては、昨年度試行園の取り組みをされていますけれども、その校・園庭の芝生化の試行園の取り組みの評価をどのようにとらえているのか。また、幼稚園や保育園の園庭の全体の芝生化を進めるべきと考えますが、どのように考えているのか、お尋ねいたします。

最後に、地域医療、特に産科医療を守る取り組みについてお尋ねいたします。

倉敷市内では、児島地区に続いて玉島地区でも、産科がなくなったというお話をお伺いしました。私も、市民の方からこのお話を聞いて、状況を調査して、この状況に気づいたんでありますけれども、玉島地区で第1子は里帰り出産をして、近くの開業医の産婦人科で出産をして、今回も倉敷から市外に出ていたんですけれども里帰り出産をして、第1子と同じ玉島の開業医の産婦人科で出産をしようと思ったら、その病院がことしの2月末でお産の取り扱いをやめたということでありました。玉島に住んでいらっしゃったので玉島で、住みなれた地域でお産をしたいということでありましたが、そういう状況であったので、この方はたまたま水玉ブリッジラインを渡った水島の開業医の産婦人科で受け入れてくれることができたので、割と近いところで分娩ができる施設を見つけることができたんでありますけれども、議長のお許しをいただいて、先ほどの芝生化の後ろに質問の資料をつけさせていただいています。

これを見ますと、これまで課題になっていた児島地区でも、産科が倉敷市立児島市民病院でなくなって、助産院は1カ所ありますけれども、今回玉島地区でも産科がなくなって、助産院は1カ所ありますが、児島と同様玉島でも、産科の分娩可能なところがなくなったという状況になっています。水島地区でも、現在は個人の開業医の産婦人科が1つありますが、それでも1つだけというような状況になっていまして、合併の地域では、船穂では、産科や助産院両方ともない。真備のほうも、産科はなくて助産院が1つあるというような状況で、倉敷市だけではなくて全国で、今産婦人科や小児科医になる医者の方が少なくなっていて、全国的にも大変な問題になっています。

神奈川県の鎌倉市では、医師会が医師会立産科診療所として開設をされた取り組みがあり、先日会派で視察にお伺いをさせていただきました。また、全国では地域医療を守るために市民運動も起きています。

先日、この質問をするに当たって倉敷市の連合医師会の役員の先生のところをお訪ねし、お話をさせていただきました。その先生とお話をする中で、今公益法人改革で、いろいろ内部的な取り組みがあって、外に対する外部的な取り組み、先ほどの鎌倉のような医師会で産科診療所をつくったり、例えば勤務医の産婦人科の先生の充実をするなど、いろいろ考えられているようなんですけれども、なかなか内部的なことで追われていて、そういう外部的な取り組みまで十分できていない状況があるというふうにお伺いをしました。倉敷市でも、医師会などと協力をして、産科を初めとした地域医療を守る取り組みを進めてはどうかと思います。

また、周産期医療体制、周産期とは妊娠後期から新生児早期までのお産にまつわる時期を一括した概念を言いまして、この時期に母体、胎児、新生児を総合的に管理して、母と子の健康を守るのが周産期医療と言われています。この周産期は、母子ともに異常を生じやすく、突発的な緊急事態に備えて、産科、小児科双方からの一貫した総合的な医療体制が必要であることから、特に周産期医療と表現をされています。

周産期医療を行う施設は、妊娠の異常、分娩期の異常、胎児、新生児の異常に適切に対処するために、産科医と小児科医が協力し、その他の医療スタッフとの連携医療が必要な高度専門医療施設であります。集中治療が必要なハイリスク妊娠・分娩には、いつ、どこで生まれても最適な医療が受けられる周産期医療体制が必要なものと思われます。その周産期医療体制の確立及び充実、そして産科と助産院の役割分担についてどのように考えているのか、お尋ねをさせていただきます。

以上、4点にわたって質問させていただきました。伊東市長初め執行部の明快な答弁を求めまして、私の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手)

○副議長(今川鉄夫君) 

答弁を求めます。伊東市長。

(市長  伊東 香織君  登壇)

◎市長(伊東香織君) 

時尾 博幸議員さんの御質問にお答えをいたします。

私からは、校・園庭の芝生化について御答弁を申し上げます。

昨年度から試験的実施といたしまして、幼稚園、小学校、保育園、各1カ所ずつ実施をまずいたしました。幼稚園が連島東幼稚園、小学校が倉敷南小学校、また保育園が乙島保育園ということでございます。それぞれの学校の校長先生、また園長先生から、その効果、また課題などについて報告をいただいております。

まず、よい面といたしましては、芝生に面した部屋では照り返しが軽減されて、例年より涼しくなったということ。それから、庭から砂ぼこりが減少したということ。そして、安心して野外で遊べるようになったという話を伺いました。また一方で、初めての取り組みでございましたので、芝生を植える時期等について、例えば植える時期は梅雨ごろが適当であり、また一定期間、養生期間を設けないと、植えてすぐに子供が上で遊ぶと、なかなか芝生の成長が難しいということなどもわかったところであります。

それぞれ、芝刈り等を実施いたしましたり、かなり芝が伸びてきているということで、子供さんたちがその上で遊んでいただいているわけですけれども、一方で、園長先生のほうから、特に幼稚園、保育園の子供さんたちに対しまして、土に触れるという機会も必要であるという話も伺っております。素足や素手で直接土に触れる。例えば、土のだんごをつくったりとかいうことでございますけれど、それから土に丸の絵をかいて、そこでステップをするといいますか、土の上で遊ぶ遊びも必要だということなど、豊かな感性を養うためには土の部分も必要だという話も伺っているところでございます。今年度も、数カ所につきまして植えつけを行いましたり、また今後予定をしているところでございますけれども、今後、幼稚園、保育園ともに、土の部分のところも確保しながら、芝生化についても進めていきたいと思っております。

また、幼稚園の園庭と保育園の園庭では、保育園の園庭のほうが少し狭いということもありますので、そのあたりも勘案しながら、芝生化の推進を図っていきたい、このように考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
  その他の御質問につきましては、担当よりお答えを申し上げます。

○副議長(今川鉄夫君)

吉田教育長。

(教育長  吉田 雄平君  登壇)

◎教育長(吉田雄平君)

子育て政策についてのうち、公立幼稚園の3歳児保育についてでございますが、倉敷市立幼稚園教育研究協議会から倉敷市立幼稚園の今後のあり方についての答申を7月中にいただく予定になっております。この答申の中に示された倉敷市立幼稚園における3歳児保育の推進に関する基本方針を尊重し、教育委員会として、実施園や実施時期を盛り込んだ公立幼稚園の3歳児保育推進計画を作成し、3歳児保育の拡充、実施を図ってまいりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。

○副議長(今川鉄夫君)

渡辺保健福祉局長。

(保健福祉局長  渡辺 進一君  登壇)

◎保健福祉局長(渡辺進一君)

子育て政策についてのうち、保育所の待機児童対策についてでございますが、平成23年冬、倉敷駅北に出店を予定されております複合型商業施設では、多くの人が働くことが予想されております。事業所内保育施設は、事業主が雇用者の福利厚生を目的として設置・運営する保育施設でありますが、このような保育施設があれば、子育て中のお母さん方も安心して働くことができると考えます。
  議員御指摘のとおり、複合型商業施設内に事業所内等で働くお母さんだけでなく、周辺の一般の方も利用できるような保育施設を設置していただければ、待機児童対策につながるものと認識しております。本市といたしましては、事業者に対し事業所内保育施設の設置について、これまでもお願いしておりますが、今後も引き続き積極的に働きかけてまいりますので、よろしくお願いをいたします。

○副議長(今川鉄夫君)

曽根保健福祉局参与。

(保健福祉局参与 曽根 啓一君  登壇)

◎保健福祉局参与(曽根啓一君)

子育て政策のうち、地域医療、特に産科医療を守る取り組みについてでございますが、児島地区では、平成20年11月に分娩可能な医療機関がなくなりました。また、玉島地区でも、本年2月いっぱいでなくなり、現在助産所1施設で正常分娩のみ可能となっております。分娩可能な医療機関数の減少は全国的に起こっており、昨今の大学附属病院の医局からは、医師の派遣、特に産婦人科医の派遣が非常に困難になっております。
  我が国の医療供給体制は、自由に開業も廃業もできること、そしてだれもが、いつでも、全国のどこででも自由に受診できるというフリーアクセスが三原則となっております。こういった原則の中では、医療供給体制に関し、行政が介入することは極めて困難であります。しかしながら、倉敷市は、分娩可能な病院や診療所の減少に対して非常に危機意識を持っており、取り急ぎ市内の産婦人科医会及び助産師会とそれぞれ話し合いを重ね、助産所で分娩する場合でも医療機関への搬送基準を作成するなど、安全・安心な出産ができるような仕組みをつくっております。これをさらに発展させるために、引き続き産婦人科医会、新生児科医会、助産師会、倉敷市から構成される倉敷市周産期母子保健医療連絡会を定期的に開催しております。これらのことを通じまして、現在分娩可能な施設は4病院、3診療所、4助産所と減少しておりますが、従来と同じ件数以上の分娩取り扱いが可能となっております。
  また、倉敷市の妊婦さんや御家族から問い合わせがあった場合には、分娩可能な医療機関や助産所に関する情報を提供するなど、妊婦さんが円滑に受診できるよう努めております。
  なお、医療機関の産科と助産所の役割分担についてでございますが、助産所では、法律により正常分娩を取り扱うこととされております。異常事態が発生した場合には、直ちに医療機関へ搬送される体制ができておりますことは、先ほどお答えしたとおりでございます。今後とも、安心してお産ができる体制づくりとスムーズに受診できる情報提供に努めてまいりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。

○副議長(今川鉄夫君)

12番 時尾 博幸議員。

(12番  時尾 博幸君  登壇)

◆12番(時尾博幸君)

再質問させていただきます。2点要望をさせていただきます。
  1つは、公立幼稚園の3歳児保育についてでありますが、ことしの7月中には答申が出されるということで、それから答申を踏まえて取り組みをするということでありますけれども、今年度は、毎年1園ずつ3歳児の拡大をしてきた分が、幼稚園教育研究協議会の答申がおくれたこともあって、今年度の3歳児保育の拡大の部分が実施をされていません。7月ということでありますから、年度途中から実施をすることが可能なのかどうなのかという点がありますけれども、例えば来年度、今年度実施ができなければ、2園実施をするとかというようなことも踏まえて、その答申に基づいて積極的に拡大をしてほしいと思いますので、要望させていただきます。
  もう一点が、地域医療、特に産科医療を守る取り組みについてでありますけれども、この質問をするに当たって、倉敷市の連合医師会の役員さんとお話をする中で、市内には、全国を見渡した中でも倉敷市は総合病院が、大きなものが2つあって、1つは第3次医療施設に当たる総合周産期母子医療センターというのと、もう一個が第2次医療施設の地域周産期母子医療センターという2つのところに、岡山県の指定を受けている総合病院が2つあるわけでありますけれども、この一つの地域周産期母子医療センターに指定をされている病院は、今はこういうふうな状況になっていますが、以前では産婦人科がなかったという状況もあって、この第3次医療施設に当たる総合周産期母子医療センターになっている倉敷市の総合病院も、産婦人科の医師がいなくなるような状況が、いつ起きても不思議ではないというような状況をお伺いしました。
  なかなか医者の世界で、行政介入が難しい部分がある中、倉敷市として積極的に取り組みをしていただいておるんでありますけれども、連合医師会の先生ともお話をした中では、公立病院という役割で、倉敷市の児島市民病院への産科再開という部分を一番強く期待を持たれていましたので、伊東市長並びに江田院長のリーダーシップを発揮されて、児島市民病院の産科再開に向けて、引き続き努力をしていただくよう要望をさせていただきます。

 
 
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