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民主党
 
 
 
平成26年2月定例会一般質問会議録 (14/03/07)
 
1.観光行政について
2.子宮頸がん予防ワクチン接種事業について
3.教育施設の今後の改修の方針について
4.有害鳥獣駆除対策について
 
 

○議長(松浦謙二君)

休憩前に引き続き会議を開きます。

次に、10番 時尾 博幸議員。

(10番  時尾 博幸君  質問者席登壇)

◆10番(時尾博幸 君)

 (拍手)無所属の時尾 博幸でございます。
 通告に従いまして、一問一答の方式により4点にわたって質問をさせていただきます。

 まず1点目に、観光行政についてお尋ねさせていただきます。
 この項1項目めとして、JR岡山駅前への大型商業施設オープンに伴う倉敷市への誘客の取り組みについてお尋ねさせていただく予定でございましたが、きのうの磯田議員、三村議員の質問と重複いたしますので、質問は割愛させていただき、このたびの機会を捉え、倉敷市への誘客の取り組みを進めていただくことを要望させていただきます。
 次に、この項2項目めとして、倉敷市バス専用駐車場の営業時間の延長についてお尋ねいたします。
 昨年9月定例会で、倉敷市バス専用駐車場の営業時間の延長について質問させていただき、倉敷市バス専用駐車場の営業時間を来春の観光シーズンに、試験的に午前6時から午後8時まで延長してはどうかという質問をさせていただきました。その際、工藤文化産業局長から、時間延長につきましては、まずバス会社や旅行会社の利用の希望を把握することが第一と考えております。バス会社、旅行会社へ希望の有無などにつきまして、調査をまずさせていただきますとの御答弁をいただきました。
 現在、その後の取り組み状況はどのようになっているのか、また今後の取り組みについてどのように考えているのか、お尋ねいたします。

○議長(松浦謙二 君)

 工藤文化産業局長。

◎文化産業局長(工藤幸子 君)

 時尾 博幸議員さんの御質問にお答えいたします。
 倉敷市バス専用駐車場の営業時間の延長についてでございますが、倉敷観光コンベンションビューローが、バスを利用する県内外の旅行会社134社に対しアンケート調査を実施し、昨年12月に調査結果をまとめております。30社より回答があり、そのうち、営業時間の延長を希望する会社は4社という結果になっております。その後、さらにこの4社に「営業時間を延長した場合、送客台数がふえるか」というヒアリングを行ったところ、いずれも「自社の送客台数の増加は見込めない」という回答でございました。
 今回のアンケート結果を踏まえ、また費用対効果も勘案いたしまして、当面の営業時間は現状のままとさせていただきたいと考えております。しかしながら、今後も年1回程度のアンケート調査を実施し、利用者のニーズの変化を的確に把握し、利用者の利便性向上を図ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

○議長(松浦謙二 君)

 時尾 博幸議員。

◆10番(時尾博幸 君)

 ありがとうございました。質問の後アンケートをとっていただいて、時間延長を希望する会社が4社ほどあって、バスの台数がふえる見込みがないということで御答弁がございましたけれども、倉敷市の関係で倉敷観光ウエブというホームページがございますけれども、そちらのほうを見ますと、9月の質問のときにも述べさせていただきましたけれども、今現在、時間外で柔軟に、ホテルのほうに連絡があったりすると、この営業時間の8時半から17時半以外でも、あけ閉めを対応しているという状況を伺っていますが、例えばホームページには、そういうことがどこにも書いてなくて、決まった時間だけ書いていて、予約は不可というふうに書いてあって、倉敷観光コンベンションビューローの問い合わせ先が書いてあるだけなので、例えばこのホームページを旅行会社さんが見て企画をされたりすることもあったりしますので、そういう柔軟な対応ができるということを、例えばこの倉敷観光ウエブにも記載していただいて、引き続き年1回アンケートをとっていただけるということでございますので、季節によって、またシーズンによって、いろいろ意向が違ったりすると思いますので、引き続きアンケートをとっていただければと思います。よろしくお願いします。

 2点目に、子宮頸がん予防ワクチン接種事業についてお尋ねさせていただきたいと思います。
 来年度当初予算案に予防接種事業として、子宮頸がんについては中学校1年生(13歳相当)から高校1年生(16歳相当)の女子対象ということで、ワクチン接種に関する費用助成の事業費が計上されているところであります。
 子宮頸がん予防ワクチン接種は、昨年4月に定期接種の対象となりましたが、副作用の報告が相次ぎ、国への報告だけでも約2,300件に上っており、歩行困難などの重い症状も530件を超えていると伺っています。厚生労働省は昨年6月、接種の積極的な呼びかけを中止され、現在、厚生労働省の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会で議論をされていますけれども、いまだ積極的な呼びかけの再開に至っていないと伺っています。
 そこでお尋ねいたしますけれども、倉敷市内において、子宮頸がん予防ワクチンの接種後、副作用が発生した事例はどの程度起こっているのか、また、障がいが残るなどの重篤なケースも起こっているのか、お尋ねいたします。あわせて、今後の対応方針についてはどのように考えているのか、お尋ねいたします。

○議長(松浦謙二 君)

 吉岡保健福祉局参与。

◎保健福祉局参与(吉岡明彦 君)

 子宮頸がん予防ワクチン接種事業についてでございますが、倉敷市においては平成22年11月26日から、中学1年生から高校1年生の女子を対象に任意の予防接種として、全額公費助成を開始しました。平成25年4月からは、予防接種法に基づく定期接種の対象として実施しております。平成22年からの任意接種の期間に、延べ3万1,479人が接種しております。定期接種に移行した平成25年4月以降平成26年1月末までに、延べ772人が接種しており、そのうち6月14日に積極的勧奨が差し控えられた以降は、延べ305人となっております。国の通知以降は、接種医療機関において、有効性と接種による副作用が起こるリスクを十分に理解していただいた上で接種するよう、説明を行っております。
 倉敷市内で接種後の副作用が発生した事例でございますが、医療機関や保護者が直接国へ報告することとなっており、その件数は2件です。1件は、軽微な副作用で、その後予定どおり2回目、3回目の接種を行っております。もう一件は、現在国において予防接種との因果関係について調査が行われております。
 今後の対応方針についてでございますが、国の検討会において、接種勧奨の再開の是非を含め審議されており、今後、国の検討結果を踏まえ、対応してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

○議長(松浦謙二 君)

 時尾 博幸議員。

◆10番(時尾博幸 君)

 ありがとうございました。国のほうの審議会の部会で現在議論されている中でも、子宮頸がん予防ワクチンが、接種部位に強い痛みが生じやすいワクチンであることや、そのワクチンの有効性とか接種前に、今御答弁でもありました十分な説明を行うことなど、接種に当たり注意すべき事項の周知の方法をいろいろ考えられているようでありますので、積極的な接種の呼びかけが再開されることが、今後あるかと思いますけれども、その辺、接種される方に十分周知をしていただきたいと思います。

 次に、3点目に、教育施設の今後の改修の方針についてお尋ねさせていただきます。
 今定例会の市長提案理由説明で、これまで災害時の避難場所となる小・中学校の耐震化事業を重点的に進め、来年度当初予算が全て執行されると、耐震化率が92.5%になる見込みで、平成27年度末までの100%実現に向け、取り組みを加速する旨述べられています。
 平成27年度末までの小・中学校の耐震化100%実現が見込まれる中、小・中学校の耐震化事業完了後、平成28年度以降、老朽化している教育施設の改修や、現在計画的に進められている災害時に避難所となる小・中学校の屋内運動場のトイレの洋式化、小・中学校の校舎のトイレの洋式化、普通教室へのエアコン設置など、要望の強いかつ費用のかかる事業が計画的に行われることが望まれますけれども、今後これらについてはどのように取り組むのか、お考えをお尋ねいたします。

○議長(松浦謙二 君)

 國枝教育次長。

◎教育次長(國枝美智子 君)

 教育施設の今後の改修方針についてでございますが、学校施設は、未来を担う子供たちが集い、生き生きと学び、生活をする場でございまして、子供たちのために学校施設を適切に維持管理し、環境を整備していくことは大切なことであると認識しております。
 先日も御答弁をいたしましたが、平成25年度より文部科学省において、費用のかかる建てかえにかわり、これまでのトイレ改修や大規模改修事業も含んだ長寿命化改良事業の補助制度も新設されました。現在本市では、子供たちの安全を守ることを最優先とし、平成27年度までの小・中学校の耐震化100%に向けて取り組んでおります。
 御指摘のトイレ改修につきましては、先ほど議員のほうからも言われましたが、現在は避難所になっております屋内運動場用トイレの洋式化を優先的に行ってございます。屋内運動場以外のトイレ改修につきましては、今後、大規模改修などの長寿命化対策の中で実施できるように計画策定を進めてまいりたいと考えております。
 また、エアコン設置につきましては、現在、教育委員会において、県内他市、中核市や政令指定都市の設置状況についての事前調査を実施したところでございます。今後は、この事前調査結果を踏まえ、導入済みの先進地への詳細調査を行っていきたいと考えております。まずは、導入方法はもちろんのこと、導入後の維持管理費用等もしっかりと調査検討を行ってまいりたいと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。

○議長(松浦謙二 君)

 時尾 博幸議員。

◆10番(時尾博幸 君)

 ありがとうございました。エアコン対策のほうは御答弁いただいていると、少し調査もしたりするので時間がかかるのかなという感じを受けるんですが、大規模施設の老朽化の対策や体育館以外の部分のトイレの改修の部分については、先ほどの御答弁で、長寿命化対策とあわせて行っていただけるということで、計画的に予定をしているという御答弁であったんですけれども、平成27年度に小・中学校の耐震化100%のめどが見えてきている中で、もう少し計画的に予定という部分で、平成28年度以降、具体的に何かもう少し言える部分があったら、御答弁いただきたいんですけれども。

○議長(松浦謙二 君)

 國枝教育次長。

◎教育次長(國枝美智子 君)

 トイレ改修、老朽改修、そしてエアコンと、具体的に何か、どこから先にとか、そういうこと言えませんかというふうな御質問であったかと思うんですけれども、長寿命化対策は長期間、長いスパンで老朽度などに応じて順次実施されるものと考えておりまして、トイレ改修等も、もうそれに含めた総合的な計画の中で策定する必要があると考えてございます。けれども、緊急度、危険度なども鑑みまして、順番等も変わってくるかと思います。したがいまして、現段階ではどれからが先かとか、どういうふうにするということが御答弁でお示しできない状況にございますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。

○議長(松浦謙二 君)

 時尾 博幸議員。

◆10番(時尾博幸 君)

 ありがとうございました。トイレの洋式化等は、現在も逐次対応はしてくださっているようなんですけれども、耐震化も終わりますと、今答弁で触れていただいた辺も、計画的な取り組みをお願いしたいと思います。

 最後に、4点目として、有害鳥獣駆除対策についてお尋ねいたします。
 昨年10月、玉島黒崎地区においてイノシシ被害の御相談をお受けし、またことしの1月には、同じく玉島黒崎地区において猿の被害の御相談をお受けし、それぞれ地域の方と玉島支所産業課の職員さん、狩猟免許を持つ猟友会のメンバーで構成される有害鳥獣駆除班の方と一緒に、現地で立ち会わせていただく機会がありました。
 本市においては玉島地区以外でも、児島地区などで有害鳥獣被害が多いと伺いますけれども、有害鳥獣駆除対策について、有害鳥獣駆除班に委託をして倉敷市内で有害鳥獣を捕獲した件数の推移は、近年どのようになっているのか、お尋ねいたします。

○議長(松浦謙二 君)

 工藤文化産業局長。

◎文化産業局長(工藤幸子 君)

 有害鳥獣駆除対策のうち、捕獲実績についてでございますが、本市におきましては、狩猟免許を持つ猟友会のメンバーで構成される有害鳥獣駆除班協議会に委託いたしまして、イノシシ等の駆除を行っております。
 近年の捕獲頭数の推移でございますが、平成23年度がイノシシ261頭、ヌートリア398頭、平成24年度がイノシシ366頭、ヌートリア306頭、平成25年度が2月末まででイノシシ489頭、ヌートリア443頭となっており、捕獲の頭数は年々増加傾向にあります。
 国においては、有害鳥獣の捕獲活動をさらに強化するため、今年度から3年間の鳥獣被害防止緊急捕獲等対策を実施しており、本市におきましてもこれを活用し、捕獲頭数が増加傾向にありますイノシシ及びヌートリアを対象に、捕獲頭数に応じて捕獲活動に要する経費を加算する支援を、今年度から開始しているところでございます。

○議長(松浦謙二 君)

 時尾 博幸議員。

◆10番(時尾博幸 君)

 ありがとうございました。
 引き続いて、次の項目でイノシシのほうに特化をして質問させていただきたいと思うんですけれども、イノシシの防護柵の設置の補助要件の緩和についてお尋ねさせていただきたいと思います。現地で陳情立会をしている中で、国や県、倉敷市でも補助のいろいろメニューがあるんですけれども、岡山県の補助メニューを見ますと、防護柵をつけるときに、整備地域ごとに受益戸数が3戸以上あることという条件があるというふうに伺っています。これは岡山県の補助事業なんですけれども、県北のほうは生活に直結するということもあって、この3戸というのが、理解が得られやすいようなんですけれども、県南のほうはなかなかこの3戸以上というのも難しい、地域の理解も得られにくいことがあって、一昨年から倉敷市単独でイノシシの防護柵設置補助制度というのをつくられて、件数もこの利用が多いというふうに伺っていますけれども、この倉敷市単独のイノシシ防護柵の設置補助制度も、補助要件の中で受益農地の面積が1,000平方メートル以上であることというふうな要件があったりして、ちょっと極端な話、家庭菜園まで補助しろという話にはなりません。ある程度大きさは必要だとは思うんですけれども、これは一昨年導入されており、少し年数もたっていますので、その辺の補助要件の緩和については何かお考えがあるか、お尋ねをいたします。

○議長(松浦謙二 君)

 伊東市長。

(市長  伊東 香織君  登壇)

◎市長(伊東香織 君)

 イノシシの防護柵につきまして御答弁を申し上げます。
 県の防護柵の設置の補助要件が農家3戸以上での取り組みが必要ということでありましたので、これまでの間、農家の方から、取り組むのがなかなか難しいという意見をいただいておりました。そのため、平成23年度から倉敷市独自の防護柵の補助を開始いたしたところでございまして、県の補助対象にならない小規模な防護柵の設置につきまして、今お話しありましたように、対象農地が1,000平米以上、農家1戸以上で取り組めるように、補助要件を緩和したところでございます。
 これまでの実績でございますけれども、平成23年度がこの市独自の補助要件の実際の例でございますが、平成23年度が20件の4.8ヘクタール分、平成24年度が25件の5.6ヘクタール分、そして平成25年度がこれまでのところ、37件の7.3ヘクタール分と、先ほどのイノシシの頭数の増加も比例している状況でございますが、補助の件数のほうも増加をしておりまして、多くの農家の方に利用いただいている状況でございます。ちなみに県のほうの補助につきましては、平成23年度に4件実施され、平成24年度はゼロ件、平成25年度につきましては1件利用されているという状況でございます。
 倉敷市としまして、この1,000平米の基準を決めました理由としましては、農林水産省におきまして、農家の経営耕地面積として基準というものがありまして、それが1,000平米以上ということになっておりますので、市といたしましてこの基準を用いて、この補助の対象をつくったということでございますので、よろしくお願いいたします。

○議長(松浦謙二 君)

 時尾 博幸議員。

◆10番(時尾博幸 君)

 御答弁ありがとうございました。平成25年度の倉敷市の包括外部監査人からの包括外部監査結果報告書が、文化産業局の事務の執行及び所管の財政援助団体の管理運営についてということで取りまとめられています。これを見ますと、団体への補助制度で、農作物等鳥獣害防止対策事業費補助金については、意見ということで、県の補助事業終了後も市の補助事業のみ継続する必要性があるのか、検討を要するという意見が付されています。
 これは平成24年度の分について行われていますので、ちょうど県の事業実施期間が平成22年から平成24年度までの3年間だったんですけれども、県のほうはこれに引き続いて、平成25年度から平成27年度まで3年間、事業実施期間をまた新たに3年間延ばされています。県のほうの、「集落ぐるみで取り組む鳥獣害対策」というホームページから資料をとったんですけれども、県北に比べますと県南のほうは、集落ぐるみでという取り組みが、なかなか難しい部分があるというふうに伺っております。これまで本市でもリーフレットを使って、それの活用とか配布をされているとかという話も伺っているんですけれども、集落でそういう取り組みが進められるような、リーフレットの活用なんかも含めて地域に入り込んでいただいて、こういう被害が、先ほどの件数では年々ふえているということでございますので、捕獲の件数が少なくなるように取り組みを要望いたしまして、私の質問とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)


 
 
 
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