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民主党
 
 
 
平成28年6月定例会一般質問会議録 (16/06/20)
 
1.市長公約について
2.教育行政について
3.用水路等転落事故防止対策について
 
 

◆10番(時尾博幸 君)

 (拍手)無所属の時尾 博幸です。

 通告に従いまして、一問一答の方式により3点について質問をさせていただきます。

 質問に入ります前に、さきに行われました倉敷市長選挙におきまして、伊東市長が3期目の当選を果たされましたことをお喜び申し上げます。同じ党に所属をしている藤原 薫子議員は出産により今定例会を欠席しておりますが、民進党に所属している議員を代表して、お祝い申し上げます。

 今回は、3点について質問させていただきますが、一般質問最終日の最後の質問ということで、これまでの質問と重複している部分が多くございますので、重複している部分については質問を割愛させていただき、要望させていただければと思います。

 初めに、市長公約についてお尋ねいたします。

 この項1項目めとして、グラウンドゴルフ場整備について、今議会に予算計上されている倉敷市運動公園利活用基本構想に基づく運動公園の改修設計等委託料のうち、水島緑地福田公園におけるグラウンドゴルフ場の整備について、今後の取り組みや、コースをどの程度のものを想定しているのか、お伺いをさせていただく予定でしたが、これまでの質問と重複いたしますので、質問を割愛させていただきます。

 グラウンドゴルフ場の整備は、高齢の市民の方から期待の大きい事項でもありますので、早期の完成を期待したいと思います。また、倉敷市体育協会のグラウンドゴルフ部など関係の団体などとも十分協議を行い、御利用いただく市民の方に満足していただける施設が整備されることを期待し、要望とさせていただきます。

 この項2項目めとして、総合福祉会館の建てかえについて、今後の取り組みについて、こちらもお尋ねさせていただく予定でございましたけれども、これまでの質問で、現在の場所での建てかえの意向が示されましたので、質問を割愛させていただき、建てかえへの早期の取り組みを要望させていただきます。

 次に、2点目として教育行政についてお尋ねいたします。この項では、5項目について質問させていただきます。

 この項1項目めとして、新共同調理場整備事業についてお尋ねいたします。

 最初に、栄養教諭やその他の職員の配置についてお尋ねいたします。

 このたび、本市に新たに整備する新共同調理場は、1万2,000食規模の調理場と伺います。例えば栄養教諭の配置は、定数法上6,001人以上で3人と定められていますけれども、倍の1万2,000食もの大規模調理場であっても、定数法上6,001人以上で3人と定められているため、ここでも3人の配置になるものと思われます。
 現在の定数法は、このたびの本市に整備するような大規模調理場を想定した基準とは考えられませんが、栄養教諭やその他の職員の配置についてどのように考えているのか、お考えをお尋ねいたします。

○議長(原田龍五 君)

 答弁を求めます。中原教育次長。

◎教育次長(中原誠二 君)

 時尾 博幸議員さんの御質問に答えさせていただきます。

 新共同調理場整備事業についてのうち、栄養教諭やその他の職員の配置についてでございますが、栄養教諭の配置は、公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律では、児童・生徒数が6,001人以上の給食を実施する場合は3人と定められております。しかし、今回計画している新共同調理場につきましては、1万2,000食の給食を実施することに加え、アレルギー専用の対応室を設置するなどのため、専属の栄養教諭などの配置が必要となります。

 今後、岡山県教育委員会に対しまして、必要となる栄養教諭などの増員を要望してまいります。また、調理員、事務職員などにつきましても必要な人員の配置を検討してまいりますので、よろしくお願いいたします。

○議長(原田龍五 君)

 時尾 博幸議員。

◆10番(時尾博幸 君)

 次に、アレルギー対応についてお伺いさせていただきます。

 1万2,000食規模の大規模化になる場合、アレルギー対応についてどのような対応を考えているのか、お考えをお尋ねいたします。

 また、現段階では、調理場ごとにアレルギー対応が異なると伺います。今後、そのすり合わせについてはどのように行うのか、また、現場に任せるのではなく、対応基準を市が策定すべきではないかと考えますが、お考えをお尋ねいたします。

○議長(原田龍五 君)

 中原教育次長。

◎教育次長(中原誠二 君)

 アレルギー対応についてでございますが、新共同調理場には、調理工程を分離した専用のアレルギー対応室を設け、アレルギー対応食の調理を行います。また、調理員などがアレルギー対応の研修や研究のできる調理実習室、研修室を計画しております。現在、倉敷、倉敷北、玉島、船穂の各共同調理場の栄養教諭、学校栄養職員等を中心にアレルギー対応についての検討会を開催しており、新共同調理場の実施要領を策定しているところでございますので、よろしくお願いいたします。

○議長(原田龍五 君)

 時尾 博幸議員。

◆10番(時尾博幸 君)

 次に、アレルギー対応における面談についてお尋ねいたします。

 新共同調理場により20校程度の給食を準備するようになると伺います。現在はアレルギー面談のため、各学校に栄養教諭、学校栄養職員が訪問して行われていると伺っています。大規模化により、保護者が児童・生徒同伴で調理場へ訪問して面談することは可能なのか、お考えをお尋ねいたします。

○議長(原田龍五 君)

 中原教育次長。

◎教育次長(中原誠二 君)

 アレルギー対応における面談についてでございますが、現在、市内の共同調理場ではアレルギー対応に係る面談のため、栄養教諭、学校栄養職員は各学校に出向いて面談を行っております。

 アレルギー対応は、学校全体で取り組む必要があるため、アレルギー対応を必要とする児童・生徒の保護者との面談には、学校長、養護教諭、給食主任、担任、栄養教諭等が同席することになっております。

 議員御質問の面談につきましては、学校全体で取り組む必要があることから、今までどおり学校で行う方向で考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。

○議長(原田龍五 君)

 時尾 博幸議員。

◆10番(時尾博幸 君)

 この項目の質問の最後に要望して、この項目を終わりたいと思いますけれども、今議会には、新共同調理場に関する請願が幾つか出ております。現在、整備をこれからする本市における新共同調理場は、岡山県内でも大規模な部類に入る調理場と伺っております。これから取り組みを進めるに当たって、保護者であるとか、現場で働かれている方など、関係する皆さんの声を十分反映した施設になることを要望いたして、この質問を終わりたいと思います。

 この項2項目めとして、幼児教育についてお尋ねいたします。

 2014年度に3年の任期つきで採用された正規の幼稚園教諭が、今年度末で任期の満了を迎えると伺います。多くの方は2年の任期延長を希望すると思われますけれども、2年の任期延長が満了したら、雇用は打ち切られると伺っています。この場で再三求めております任期の定めのない正規の幼稚園教諭の採用について、どのように考えておるのか、お考えをお尋ねいたします。

○議長(原田龍五 君)

 井上教育長。

◎教育長(井上正義 君)

 教育行政についてのうち、幼稚園教諭の採用についてでございますが、議員御質問の任期の定めのない正規職員の採用につきましては、現在、園児数や学級数の推計なども勘案しながら検討を進めておるところでございますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。

○議長(原田龍五 君)

 時尾 博幸議員。

◆10番(時尾博幸 君)

 検討ということでありますけれども、要望して、この質問は終わりたいと思います。

 本市においては、公立の幼稚園、公立の保育園、そして公立の認定こども園を設置しております。全国の中では、例えば公立の幼稚園が1園もなくて、市内全て私立の幼稚園のみの自治体もあると伺っておりますし、このたびの国の子ども・子育て新システムの関係によって、幼稚園や保育園をなくして認定こども園に一本化する自治体もあると伺っております。その中で本市は、公立の幼稚園も保育園も認定こども園も設置するということであるんですけれども、公立の幼稚園・保育園・認定こども園をそれぞれ設置する以上は、それぞれ公平なサービスを提供していただきたいというふうに思っております。

 さきの2月議会でも、現状、公立幼稚園では、担任が不在になるような状況が発生していると伺っておりますし、今年度に入っても、そういう状況の解消が難しいところもあるというふうに伺っております。

 市内の中心部に住まれている知り合いの方とお話をしておりますと、近所の公立幼稚園が3歳児保育を始めたので預けようと思ったけれども、公立の幼稚園で担任不在の状況が起きたりしていて、預けるのをやめようかと敬遠するような声も伺っております。私ごとですが、私自身も次男を、来年地元の公立幼稚園に預けようかなと思っているんですが、地元の公立幼稚園の園長さんと話をしていても、育休で先生が休まれる状況も近く発生すると、あと補充もちゃんとできるかどうかという心配をされていて、どこの園でも、そういう担任不在のことが起きる状況であるというふうに思っております。

 県内の学校の先生出身の他の自治体の議員さんとお話をしていると、倉敷市の現在の公立幼稚園における状況は、悪循環のスパイラルに陥っていると言われました。担任不在の状況が発生して、正規の先生に精神的な負担が大分かかって、結婚や出産に伴って退職されたりしているケースもあると。しかも、まだ任期つきしか採用しておりませんから、3年たつとやめなければならないような状況になるということで、どうしても人材が倉敷市に集まりにくい状況があるというふうに伺っております。

 現在、退職園長の再任用とか、助教諭、補助教諭の活用をされておりますけれども、最終的には任期の年限の定めのない正規の採用が必要だと思っておりますので、この部分は検討事項でございますけれども、平成29年度の採用に向けて、今後募集要項も公表されると思いますので、ぜひその点を御検討いただきたいと思っております。最終的に影響を受けるのは子供でございますので、子供たちのためにもぜひ取り組みを進めていただきたいと思っております。

 この項3項目めとして、茶屋町小学校の屋内運動場・茶屋町東幼稚園園舎建設事業について、今回、小学校屋内運動場及び幼稚園園舎の建設に向けた基本構想を策定する委託料が予算計上されており、今後の取り組みについてお伺いさせていただく予定でございましたが、こちらもこれまでの質問と重複しておりますので、割愛させていただきます。

 今後、まとめられる素案をもとにPTAや地元へ説明を行い、早期に事業が完成することを要望させていただきます。

 この項4項目めとして、G7倉敷教育大臣会合について、今議会に予算計上されているG7倉敷宣言推進会議の開催経費について、今後、倉敷宣言の実行に向けた具体策が本市において展開されるのは、いつごろからを想定しているのか、お尋ねする予定でございましたけれども、こちらもこれまでの質問と重複しておりますので、質問を割愛させていただきたいと思います。

 国の動向も見ながら、本市において具体的な施策が早期に展開されることを要望させていただきたいと思います。

 この項5項目めとして、小・中学校のエアコン設置について、今後の小・中学校へのエアコン設置についてはどのように考えているのか、お尋ねさせていただく予定でございましたけれども、こちらもこれまでの質問と重複しておりますので、割愛させていただきます。

 この項目で要望したいと思いますけれども、今回は中学校3年生の普通教室、特別支援学級への設置が夏に向けて行われます。この議会の答弁で、今後については、ことしの7月から9月までの使用を踏まえて検証する旨の御答弁がございました。昨年は、9月の補正予算で予算づけがされて、答弁でもありましたが、この6月いっぱいで工事が完了するような予定でスケジュールを組まれていると伺っております。

 9月まで使用して、それを検証するということでございますけれども、9月まで使用した後に検証するということは、昨年は9月補正予算で予算が上がりましたが、ことしは9月での補正が、現実的には困難な状況と思われます。早くても12月補正や、来年の2月議会の当初予算に、上がってくるのかと思います。中2、中1などに設置するかと思われます。国の補助の関係もあるかと思いますが、もしその場合でも日程的に、12月や来年2月の当初などであれば、来年の夏での使用というのが困難な状況ではないかと思われます。中学校2年生以下での整備について早期に結論を出していただいて、中2以降の整備をなるべく早目に進めていただくよう要望したいと思います。

 最後に、3点目として、用水路等転落事故防止対策についてお尋ねをしたいと思います。

 この項1項目めとして、倉敷市内における用水路等への転落事故の発生状況及び転落防止対策の現状についてお伺いをしたいと思います。

 最初に、転落事故の本市における発生状況について、倉敷市で発生している用水路等への転落事故の発生状況をどのように把握されているのか、お尋ねいたします。

○議長(原田龍五 君)

 岸本建設局長。

◎建設局長(岸本安正 君)

 転落事故の発生状況についてでございますが、平成28年2月9日に開催されました県、県警主催の用水路等転落事故防止対策検討会議より要請があり、消防局が集計した資料によりますと、倉敷市内で発生した転落事故により救急車が出動した件数は、平成25年が116件、平成26年が130件、平成27年が122件となっております。

 事故の傾向としましては、日照時間が短い秋・冬の季節が比較的多く、時間帯としては16時から20時の夕方以降、65歳以上の高齢者の事故が多い状況となっております。

○議長(原田龍五 君)

 時尾 博幸議員。

◆10番(時尾博幸 君)

 次に、本市で発生している用水路等への転落防止の対策について、現状がどのようになっているのか、お尋ねいたします。

○議長(原田龍五 君)

 伊東市長。

 (市長  伊東 香織君  登壇)

◎市長(伊東香織 君)

 事故防止対策についてでございますけれども、地元からの要望、また警察から要請された箇所、そしてパトロール等で発見されました転落の危険性が高い箇所につきまして、順次対策を講じているところでございまして、水路管理者、また地元の意向を踏まえまして、柵、また反射材など、現場状況に合わせた対策を順次行っているところでございます。

 また、交通安全施設の整備費用といたしまして、当初予算で3,100万円を計上いたしておりましたが、転落防止の対策をさらに進めてまいりますため、今議会におきまして3,000万円の追加予算をお願いしているところでございます。

 引き続き、水路管理者、地元の方々と協議を行いまして、関連部署と連携しまして、また啓発の部分も含めまして、さまざまな用水路への転落防止対策を進めてまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。

○議長(原田龍五 君)

 時尾 博幸議員。

◆10番(時尾博幸 君)

 今の岡山県や県警、市町村の道路管理部門の担当者らで、用水路等転落事故防止対策検討会議というのが開催されて、県から安全対策等への指針が示される予定だというふうにも聞いております。本市からも道路管理部門の担当者が出席されていると伺っておりますけれども、今後示される指針を受けて、引き続きしっかり転落事故の防止対策に取り組んでいただきたいと思います。

 また、あわせて転落防止柵の設置などハード面の対策だけではなくて、転落事故の現状などの広報や転落防止に対する啓発にも力を入れていただきたいと思っております。答弁では、建設局長から御答弁いただきましたけれども、用水の関係で耕地水路課に関係することもございますし、例えば対策の広報啓発であれば、子供の部分であれば教育委員会が関係することもございますでしょうし、高齢者の方であれば保健福祉局などさまざまな部局にまたがることかと思います。関係部署のほうと連携しながら、今まで以上にしっかり転落事故防止対策に取り組んでもらいたいということを要望して、私の質問とさせていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手)

 
 
 
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